2019-07-02
リロイ・ビネガー
先日観たビル・エヴァンスの映画の後、昔から持っていたあるジャズのCDを思い出し、物入れを探し
ました。
それは学生時代、私はアメリカのオレゴン州で過ごしましたが、その時に出会った友人のベースの師匠
だったリロイ・ビネガーの直筆サイン入りCDです。
当時セーラムという場所からポートランドに引っ越し、一人暮らしを始めました。
今でもこの時を思い出すと、何だって一人で出来る気がします。
築100年の昔はホテルだったというアパートメントでした。ダウンタウンに近く、部屋から見える夕
日がきれいでした。
すぐそばに調理師の学校があり、夕方になるとそこに通う学生達の部屋からとても美味しそうな香りが
してきました。
不思議な人たちがたくさん住んでいて、いかにもアメリカらしいところでした。
ある日、日本人が引っ越してきて、思い切って話しかけてみると、ベースをこのリロイ・ビネガーに習
うためにポートランドに来たそうです。
それ以来友人となり、レッスンを見せてくれたり、毎週行われるUSタワービルディングでのジャズラ
イブに呼んでくれたり楽しい思い出がたくさんあります。
リロイ・ビネガーを検索すると、西海岸を中心に活動していた評価の高いベーシストです。ライヴでは
リクエストにこたえてくれる気さくなおじさんでした。残念ながら1999年にお亡くなりになっていま
す。
話は変わりますが、「休暇中の学生達の幸福度」について調べたところ、夏休みに対する学生達の幸福
度は『夏休みを終えた後』のほうが、『夏休みを過ごしている最中』よりも高いという結果が出たそう
です。 つまり、『体験している私』の幸福度は『思い出している私』の幸福度よりも低かったそうで
す。(ロルフ・ドベリ著 Think clearlyより)
思い出は美化されるのですね(^^)