ゲルニカを観てきたよ
今月8月31日まで群馬県立近代美術館でピカソのゲルニカという作品のタピスリ(タペストリー)が展示されています。
タペストリーなのでレプリカなのですが、世界に3つ現存し、ピカソ本人の承認でジャクリーヌ・ド・ラ・ボール=デュルバックのアトリエで制作。ニューヨークとフランス、そして群馬県立近代美術館に所蔵されています。通年展示はされていなくて、作品を守るという事で、過去のインターネットを見る限り、夏に展示されているようですね。
今年は特に戦後80年という事で、各地で戦争にまつわる行事が目立つように思います。
皆さんは戦争ってどのくらい知っていますか?
私も当然知らない年代ですが、私の両親は昭和10年生まれ、子供ながら戦争をよく知っていて、私が子供の頃はよく話を聞いたものです。特に食事に困り、サツマイモのつるを食べたとか、大根をご飯に混ぜたものだったetc.
私は子供のころ、うんざりしながら聞きましたが、まさか世界各地で戦争が起こり、そのせいで様々値上がり。こんな世の中になるとは、今は亡くなった両親に知らせたいと時々思います。
話は戻り、このゲルニカ、スペイン北部のバスク地方にある町の名前です。
スペイン内戦が激化していた1937年4月、ナチス・ドイツによりこの町は襲撃されます。
ピカソはこの作品が反戦を意味しているとか明言はしていませんが、ちょうどパリ万博のスペイン館に展示するために準備していた壁画としてこの作品を描き上げました。
逃げ惑う人、叫ぶ人や動物、混乱ぶりが伝わってきます。
今回ゲルニカを観た初めの感想は、タペストリーのインテリア性が素晴らしいという事。
ウールを使ったタペストリーの温かみと配色の色合いの優しさが作品を優しく見せているような、そんな感じがしました。
名画の条件は画家たちが描かざるを得なかった喜びや悲しみ、感動、祈りなどに気が付く人が多ければ多いほど普遍的な名画になるそうです。
作品の前には大きな観賞用のソファが置いてあり、皆さん座ってじっくりと鑑賞していました。
これだけの作品ですから、とにかくじっくりと。
まさにこの作品は、名画なのだと感じました。
戦後80年の今年は、ゲルニカを通して20世紀を学ぶ、良い機会となりました。
相変わらず歴史は繰り返しているけれど。
戦争が早く終わりますように…。
ゲルニカが観たい。友人が以前マドリードのプラド美術館で観た。偶然にも、立て続けにそんな話をこの夏に聞いていました。
そんな矢先に群馬で今展示中という情報が。そして、いつもの行ってビューンで、なんと今回高崎が当たりました。
これは、神様から観てきなさい。と言われたのかも^^
いつかは、私もマドリードで観てきたい。と思います。
31日までです。最後の夏休み、皆さんも是非!
群馬県立近代美術館はとても素敵です。
現在の企画展も素晴らしかった。モネの睡蓮が観られたのも最高でした。